簿記検定3級：仕訳問題（前受金、売掛金、立替金）
問題
得意先新潟商店に商品￥162,000（原価￥97,200）を売り上げ、代金のうち￥30,000は注文時に受け取った手付金と相殺、残額は月末の受取りとした。なお、商品の発送費用（先方負担）￥5,000を運送会社に現金で立替払いし、掛代金とは区別して計上した。
解答
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 前受金 売掛金 立替金 | 30,000 132,000 5,000 | 売上 現金 | 162,000 5,000 |
解説
- 借方科目は、「資産の増加」「費用の増加」を書く！
- 貸方科目は、「負債の増加」「収益の増加」を書く！
借方科目
売り上げた商品「￥162,000」の内訳と、それに伴い発生した費用「￥5,000」を借方科目にまとめる。
前受金
売り上げた商品「￥162,000」のうち「￥30,000」分を手付金として受け取ったとあるので、商品の引渡し時に受け取った代金である勘定科目「前受金」を使う。（借方科目「手付金」、金額「30,000」）
売掛金
”残額は月末の受取り”とあるので、掛取引による売上代金の未回収部分を指す勘定科目「売掛金」を使う。”残額”は「￥132,000（= ￥162,000 – ￥30,000）」。（借方科目「売掛金」、金額「132,000」）
立替金
発送費用「￥5,000」を”掛代金とは区別して” ”立替払い” したとあるので、勘定科目「立替金」を使う。掛代金とは、ここでいう「￥132,000」である売掛金を指しており、これとは別の科目として記述する。（借方科目「立替金」、金額「5,000」）
貸方科目
- 借方科目の金額と貸方科目の金額は同じ額になるようにする！
- 「収益の増加」は、勘定科目「売上」として書く！
売上
売り上げた商品の額「￥162,000」は収益の増加になるので、勘定科目「売上」を使う。（貸方科目「売上」、金額「162,000」）
現金
発送費用「￥5,000」は現金で受け取ったとあるので、勘定科目「現金」を使う。（貸方科目「現金」、金額「5,000」）